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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻6号

1997年06月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

ベーチェット病長期観察例の視力経過特に免疫抑制剤および白内障との関係

著者: 助川祥一1 氏原弘1 宮永嘉隆1

所属機関: 1東京女子医科大学第二病院眼科

ページ範囲:P.1157 - P.1160

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(展示101) ベーチェット病50例100眼の視力経過を検討した。男子21例,女子29例であり,年齢は平均52歳であった。経過観察期間は5年から11年,平均7年2か月であった。視力0.1未満を視力不良,0.7以上を視力良好とした。視力不良例は、経過が10年以上,男子完全型,FK506またはシクロスポリンA使用例に有意に多かった。10年以上の例で視力が不良である原因としては,本病では経過とともに視力が低下すること,近年本病が軽症化していること,FK506やシクロスポリンAの出現などが考えられた。HLAB51の陽性と陰性群の間には差がなかった。白内障手術24眼のうち,視力不良が10眼あり,うち6眼がFK506またはシクロスポリンAの投与を受けていた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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