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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻6号

1997年06月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

色素性傍静脈網脈絡膜萎縮の発病初期例

著者: 谷瑞子1 寺尾祐子1 尾山直子1 秦誠一郎1 岩崎真理子1 野田徹1 清水敬一郎1 小口芳久2

所属機関: 1国立東京第二病院眼科 2慶應義塾大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1230 - P.1234

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(展示125) 27歳女性が両眼の霧視を主訴として受診した。両眼に,前房の数個の細胞と網膜の各1個の微小出血があった。後極部眼底の反射が不整であった。原因不明の傍中心暗点が検出された。2年半後に傍静脈網脈絡膜萎縮が出現し,色素性傍静脈網脈絡膜萎縮と診断された。3年後に両耳側半盲が生じ,ラトケ嚢胞の摘出を受けた。全経過を通じて視力と網膜電図所見は正常であった。本例は初期の本症例であると判断された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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