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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻6号

1997年06月発行

文献概要

臨床報告

涙小管に生じた化膿性肉芽腫の1例

著者: 新城光宏1 内間久隆2

所属機関: 1沖縄県立那覇病院眼科 2沖縄県立那覇病院病理

ページ範囲:P.1265 - P.1267

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 眼科領域でも,霰粒腫に起因して,あるいは翼状片などに対する手術後に,化膿性肉芽腫を生じることがある。筆者らは,涙小管から突出してきた化膿性肉芽腫の1列を経験した。本症例では患側の眼瞼内眼角部に霰粒腫がみられ、この霰粒腫に起因して化膿性肉芽腫を生じたものと考えた。全摘出の比較的容易な箇所では化膿性肉芽腫の再発は少ないとされているが,管腔の狭い涙小管のような部位では腫瘤の部分的な摘出では再発が多いとされており,涙小管機能の温存をはかりながら,誘引となる霰粒腫を含めて全摘出を要するものと考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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