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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻6号

1997年06月発行

文献概要

臨床報告

増殖糖尿病網膜症に対するlens in place硝子体手術の検討

著者: 向野利寛1 志賀宗祐1 武末佳子1 服巻亜紀1 大島健司2

所属機関: 1福岡大学筑紫病院眼科 2福岡大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1283 - P.1286

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 増殖糖尿病網膜症に対する硝子体手術において水晶体切除の併用の有無による手術成績の差を検討した。1991年1月から1995年3月までに福岡大学筑紫病院で,初回硝子体手術を行った増殖糖尿病網膜症109例123眼において,水晶体温存群49眼と水晶体切除併用群(以下,水晶体切除群)74眼を比較した。初回手術成功率は水晶体温存群84%症水晶体切除群88%で統計学的に有意差はなかった。術後合併症に関しても発生率に差はなかった。増殖糖尿病網膜症に対する硝子体手術は,術前検査の病態評価により水晶体切除の必要性を判断すれば,水晶体を温存をしても手術成績や術後合併症に差はなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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