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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻7号

1997年07月発行

文献概要

臨床報告

内頸動脈閉塞性疾患の臨床像とその治療成績

著者: 日野のぞみ 関根伸子 鈴木純一 中川喬

所属機関: 1札幌医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1349 - P.1353

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 Magnetic resonance angiography (MRA)あるいは脳血管撮影で内頸動脈狭窄症ないし閉塞症と診断された6例を経験した。男性5例,女性1例で,平均62.3歳(50〜75歳)であった。2例は糖尿病,2例は高血圧であり,1例は両者を合併していた。初診時5例は一過性黒内障の既往があり,2例は視力低下を自覚していた。螢光眼底撮影では全症例で腕—網膜循環時間の遅延が認められた。6例のうち5例は90%以上の内頸動脈狭窄症であり,1例は両側内頸動脈低形成であった。1例に頸動脈内膜剥離術,3例に浅側頭動脈—中大脳動脈吻合術が施行された。血管新生緑内障の3眼には汎網膜光凝固を施行し,うち2眼にはトラベクレクトミーを施行した。MRAは内頸動脈狭窄病変を描出でき,内頸動脈閉塞性疾患の非侵襲的診断法として有用であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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