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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻7号

1997年07月発行

文献概要

臨床報告

インターフェロン治療中に発症した外転神経麻痺の1例

著者: 細木三佳1 長谷部聡1 松尾俊彦1 大月洋1

所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1357 - P.1360

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 インターフェロン投与中に片眼の外転障害を起こした1例を経験した。症例は42歳男性で,C型慢性肝炎に対しインターフェロン(IFN-α)投与開始後17日目に,同側性複視を伴う眼球運動障害を生じ,右外転神経麻痺と診断された。インターフェロン投与中止後,外転障害は急速に軽減し,1か月で複視は完全に消失した。MRI画像診断を含む神経学的検索によっても外転制限の原因は特定できず,外転神経麻痺はインターフェロン治療による副作用であることが示唆された。インターフェロン治療患者の診療において,網膜症とともに,眼球運動神経麻痺にも注意を払う必要があると考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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