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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻7号

1997年07月発行

文献概要

臨床報告

32年後に緑内障を発症した眼内鉄片異物の1例

著者: 落合万理1 林みゑ子1 伊野田繁1

所属機関: 1自治医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1361 - P.1364

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 32年後に緑内障を発症した,眼内鉄片異物の症例を経験した。症例は51歳男性で,32年前の眼内鉄片異物により続発緑内障を発症し,眼圧コントロールのために,1991年6目に線維柱帯切除術を施行した。その後,眼内異物除去と視力改善目的に,1993年5月,超音波水晶体乳化吸引術,眼内レンズ挿入術,硝子体切除術,輪状締結術,異物除去術を施行した。眼内異物による続発緑内障は予後不良といわれているが,線維柱帯切除術後約5年を経て,眼圧は無投薬で14mmHg,矯正視力1.2と眼圧コントロールおよび視機能の経過は良好である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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