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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻8号

1997年08月発行

文献概要

連載 眼科図譜・360

網膜下出血が硝子体出血に至った網膜細動脈瘤破裂

著者: 森有紀1 南部真一1

所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1416 - P.1417

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 網膜細動脈瘤は,Robertson1)により1973年に記載されて以来,その報告が増加してきた。本症は,網膜動脈の第三分枝以内に起こることが多いが,なによりの特徴は,これが破裂するとき,網膜前・網膜内・網膜下それぞれに出血が生じることにある。出血が黄斑に及ぶときには,当然,視力低下の原因となる2〜5)。また,ときにこの出血が硝子体出血になることがある。
 今回呈示する症例は,発症直後から,網膜下出血が黄斑円孔を通って硝子体膜下出血となり,その結果,比較的良好な経過をとった事例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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