文献詳細
連載 眼科図譜・360
文献概要
網膜細動脈瘤は,Robertson1)により1973年に記載されて以来,その報告が増加してきた。本症は,網膜動脈の第三分枝以内に起こることが多いが,なによりの特徴は,これが破裂するとき,網膜前・網膜内・網膜下それぞれに出血が生じることにある。出血が黄斑に及ぶときには,当然,視力低下の原因となる2〜5)。また,ときにこの出血が硝子体出血になることがある。
今回呈示する症例は,発症直後から,網膜下出血が黄斑円孔を通って硝子体膜下出血となり,その結果,比較的良好な経過をとった事例である。
今回呈示する症例は,発症直後から,網膜下出血が黄斑円孔を通って硝子体膜下出血となり,その結果,比較的良好な経過をとった事例である。
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