icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻8号

1997年08月発行

文献概要

臨床報告

裂孔原性網膜剥離に対する初回硝子体手術の適応と手術成績

著者: 上村昭典1 土居範仁1 中尾久美子1

所属機関: 1鹿児島大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1443 - P.1446

文献購入ページに移動
 1992〜1995年の4年間に,裂孔原性網膜剥離に対する初回手術として硝子体手術が選択された105眼を対象として,その適応と手術成績について検討した。裂孔原性網膜剥離に対する初回手術に占めた硝子体手術の割合は23%であり,年々増加傾向にあった。硝子体手術の適応となった症例は深部裂孔網膜剥離(50眼)が最も多く,次いで黄斑円孔網膜剥離(23眼),増殖性硝子体網膜症(10眼)などであった。初回手術での網膜復位は90眼(86%)に得られ,最終的に100眼(96%)が復位した。適切な硝子体手術適応の決定と,慎重な術後の経過観察が重要であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?