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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻8号

1997年08月発行

文献概要

臨床報告

照射径5mmと6mmでのエキシマレーザー屈折矯正手術

著者: 吉田正樹1 北原健二1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学眼科学教室 2Dept of Ophthalmol, Hôtel-Dieu, Paris

ページ範囲:P.1487 - P.1492

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 60以下の中等度近視を対象として,Summit社製エキシマレーザーを用いて照射径5mmと6mmで屈折矯正手術を施行し,両群の術後成績について比較検討した。術前屈折値を揃えた5mm群45眼,6mm群45眼において,調節麻痺下の屈折値は,5mm群では術後1,3,6か月ともに6mm群より有意に遠視化がみられた(p<0.0001〜p<0.01)。また,術後屈折値のばらつきも,すべての時点で6mm群は5mm群に比べて有意に少なかった(p<0.0001)。Hazeに関しては,術後すべての時点で両群に有意差はみられなかった(p=0.16〜p=0.21)。また,6mm群では術後経過中にhaloの訴えは少ないものの,5mm群に比べcentrai islandの高い発生をみた。術後6か月の時点では両群ともに良好な術後成績が得られた。6mm照射径では,central islandの発生率は高いものの,術後屈折変化,予測性,裸眼視力の早期回復,haloの予防において優れていると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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