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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻8号

1997年08月発行

臨床報告

わが国における眼感染症サーベイランスの現状

著者: 内尾英一1 日隈陸太郎2 青木功喜3 大野重昭1

所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学教室 2日隈眼科 3青木眼科

ページ範囲:P.1505 - P.1508

文献概要

 眼感染症サーベイランスの実状を全国の315定点を対象にした郵送アンケートによって調査した。過去5年間に流行性角結膜炎ないし急性出血性結膜炎の地域流行は37.6%の定点で観察された。それらの定点の82%が流行の際に地域の学校や保健所と連絡を取っていた。3つのウイルス性結膜炎の診断基準は統一されていなかった。臨床所見のみによって診断する定点が62%を占めていた。迅速診断キット(アデノクロン®など)も16.6%の定点での使用にとどまっていた。確実な迅速病因診断法に基づく感染症サーベイランス事業の拡充が望まれる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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