icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻9号

1997年09月発行

文献概要

臨床報告

格子状角膜変性症に合併したspheroidal keratopathy

著者: 山本憲明1 木村理2 平野耕治2 長坂徹郎3 小林身哉4

所属機関: 1蒲郡市民病院眼科 2名古屋大学医学部眼科学教室 3名古屋大学医学部附属病院中央検査部病理部門 4名古屋大学医学部第2解剖学教室

ページ範囲:P.1571 - P.1574

文献購入ページに移動
 格子状角膜変性症I型の両眼に発症したspheroidal keratopathyの1例を報告した。症例は65歳の女性で,角膜中央部の実質はびまん性に混濁し,上皮下に油滴状の沈着物が散在していた。両眼に深層角膜移植術を行い角膜片を病理組織学的に検討した。上皮下から実質表層にVerhoeffvan Gieson染色で黒く染まり,Congo red染色で染まらない大小不同の球状の沈着物が多数みられた。ボーマン層および実質の表層から中層にはCongo red染色でオレンジに染まるアミロイドがみられた。角膜移植後2年以上経過したが両眼とも再発をみていない。格子状角膜変性症に合併したspheroidal keratopathyは,筆者らの調べ得た限りこれまで本邦では報告されていない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら