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臨床報告
文献概要
最近の約7年間に当眼科診療所で診断された頭蓋内腫瘍性疾患14例について検討した。頻度は調査期間中の初診患者数約43,000人の0.03%であった。疾患は下垂体腺腫7例,頭蓋咽頭腫1例,内頸動脈瘤1例,視交叉部髄膜腫1例と視交叉近傍の疾患が10例と多く,脳幹部聴神経腫,上咽頭癌,前頭葉髄膜腫がおのおの1例,詳細不明の脳腫1例であった。
主訴は視力障害が多く,検査はゴールドマン動的量的視野検査が重要であった。特に内部イソプターの沈下の形や再現性のある視野欠損には注意を払う必要がある。副腎皮質ステロイド薬の投与により原因疾患の発見が遅れることがあり,また関連する他科領域の症状や受診歴についての問診も十分に行われなければならない。
主訴は視力障害が多く,検査はゴールドマン動的量的視野検査が重要であった。特に内部イソプターの沈下の形や再現性のある視野欠損には注意を払う必要がある。副腎皮質ステロイド薬の投与により原因疾患の発見が遅れることがあり,また関連する他科領域の症状や受診歴についての問診も十分に行われなければならない。
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