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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻9号

1997年09月発行

文献概要

臨床報告

手術治療により寛解した悪性緑内障の1例

著者: 勝島晴美1 足立純一1 丸山幾代1 静川紀子1

所属機関: 1札幌医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1595 - P.1598

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 44歳女性の左眼に,原発閉塞隅角緑内障に対する線維柱帯切除術の直後に悪性緑内障が発症した。眼軸長が21mmで,前房がアトロピン点眼で形成されたことから,毛様体—水晶体ブロックと推測された。毛様体筋弛緩剤点眼による以後の治療13年間に,6回の発作があった。再発は,毛様体と水晶体の間隔が狭く房水が硝子体内に移勤し,上昇した硝子体圧により前進した硝子体が毛様体—硝子体ブロックを起こしたことによると推定された。最終的に,水晶体超音波乳化吸引術・後嚢切開・前硝子体切開術の同時手術で治癒した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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