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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻9号

1997年09月発行

文献概要

臨床報告

星芒状白斑の出現が観察できたLeber's idio-pathic stellate neuroretinitisの1例

著者: 藤倉一1 丹羽一司1 森田博之1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1631 - P.1635

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 黄斑部星芒状白斑の出現から消退までを観察できたLeber's idiopathic stellate neuroretinitisの1例を報告した。症例は45歳女性。初診時の右眼矯正視力は0.04,視神経乳頭の発赤と腫脹,乳頭から黄斑部にかけての網膜浮腫および後極部の黄白色斑状混濁がみられ,入院安静にて経過観察中の11病日に黄斑部星芒状白斑が出現した。視神経乳頭の発赤と腫脹,黄斑浮腫が消失したのは発病から4か月後,星芒状白斑の消失が確認されたのは10か月後であった。本症に特徴的な所見である黄斑部星芒状白斑は,発症時点ではみられず黄斑浮腫と時間的にずれをもって出現し,消退することが確認された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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