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連載 眼科図譜・362
糖尿病黄斑症における中心窩硬性白斑の組織学的検討
著者: 高木均1 大谷篤志1 小椋祐一郎1
所属機関: 1京都大学大学院医学研究科視覚病態学
ページ範囲:P.16 - P.18
文献購入ページに移動糖尿病黄斑症は糖尿病網膜症による視力低下の重要な原因の1つであるが,その発症原因については十分には理解されていない。近年,強力な血管新生因子である血管内皮増殖因子(以後VEGF)が増殖型網膜症などの虚血性血管新生のみならず,虚血性変化のみられない糖尿病患者の網膜において発現が増加していると報告されている1,2)。VEGFは血管新生作用のみならず強力な血管透過性因子であることより3),黄斑症への関与も推測されるが,今のところこれを立証する報告はない。今回の研究では,糖尿病黄斑症により黄斑部に沈着した硬性白斑を硝子体手術により摘出し,VEGFの発現を組織学的に観察し,その関与について検討した。
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