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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻1号

1998年01月発行

文献概要

臨床報告

眼循環障害における頸動脈病変のカラードプラ法による検出

著者: 古市好晴1 清澤源弘1 所敬1 青井泰平2 岩井武尚2

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部眼科学教室 2東京医科歯科大学医学部第一外科学教室

ページ範囲:P.35 - P.38

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 眼の循環障害に起因する眼疾患52例を対象にカラードプラ法で頸動脈病変の有無とその程度を調べた。52例中50例で頸動脈の描出が可能であり,このうち20例(40%)に頸動脈に病変がみられた。この20例中6例では罹患眼と同側の内頸動脈閉塞または狭窄がみられ,その眼疾患は網膜動脈閉塞症,一過性黒内障,および網膜静脈閉塞症であった。したがってこれらの眼疾患をみた時には,全身的に無症状であっても,外科的に治療しうる頸動脈病変のスクリーニング法としてカラードプラ法は有用であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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