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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻1号

1998年01月発行

文献概要

臨床報告

海綿静脈洞血栓症を伴った硬膜頸動脈海綿静脈洞瘻の1例

著者: 前田亜希子1 大塚賢二1 中村靖1 橋本雅人1 中川喬1

所属機関: 1札幌医科大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.45 - P.48

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 50歳の女性に左眼の結膜充血,眼圧上昇と眼球突出が生じた。脳血管造影で,硬膜頸動脈海綿静脈洞瘻(type D)に海綿静脈洞血栓症が併発している所見が得られた。海綿静脈洞は内外頸動脈と交通していた。7か月後に、眼病変は特発性に軽快し,脳血管造影でシャントが消失していた。D型の硬膜頸動脈海綿静脈洞瘻では、血栓形成により自然治癒しうることを示す1例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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