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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻1号

1998年01月発行

文献概要

臨床報告

眼窩拡大を伴う眼窩内静脈瘤の1症例

著者: 中村靖1 大塚賢二1 橋本雅人1 坂田元道2

所属機関: 1札幌医科大学医学部眼科学教室 2札幌医科大学医学部放射線科学教室

ページ範囲:P.85 - P.87

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 症例は52歳男性で,右眼の15年来の眼球陥凹があり,20年前に副鼻腔の手術を受けていた。Valsalva法で右眼球突出を呈した。CT検査にて眼窩内静脈瘤と診断した。また,右篩骨洞は縮小し,眼窩側壁は篩骨洞側に突出しており,眼窩容積が拡大していた。一般に眼窩内静脈瘤における眼球陥凹は眼窩内の軟部組織の萎縮が原因とされているが,今回の症例では,副鼻腔炎手術後の眼窩拡大が眼球陥凹の一因であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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