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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻1号

1998年01月発行

文献概要

臨床報告

Double elevator palsyの1例

著者: 原ルミ子1 中村誠2 木村良平1 三木のり子1 大木谷信彰3 森野以知朗1

所属機関: 1新日鐵広畑病院眼科 2神戸大学医学部眼科学教室 3赤穂市民病院眼科

ページ範囲:P.89 - P.92

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 著明な眼瞼下垂を伴ったdouble elevator palsyの中年症例を経験した。症例は57歳の男性で,幼少時からの左眼瞼下垂を主訴に受診した。第一眼位では,右眼固視で15度内斜視,26度左下斜視を呈し,向き眼位で程度に差のない左眼上転障害を認めた。Bell現象は陽性で,挙筋機能は比較的良好であった。本症例に水平筋上方移動術および下直筋後転術と上眼瞼挙筋短縮術を施行し,術後11度内斜視,10度下斜視となり,眼瞼下垂も改善した。中高年の眼瞼下垂をみた場合も,本症例を念頭にいれる必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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