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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻1号

1998年01月発行

文献概要

臨床報告

真菌性眼内炎における眼内液真菌遺伝子の検出

著者: 高橋恵里子1 望月清文1 一圓公治1 東松敦子1 直原修一1

所属機関: 1岐阜大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.93 - P.97

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 真菌性眼内炎が21歳と47歳男性の両眼に発症した。いずれも腹部手術後に経中心静脈高カロリー輸液を受けていた。羅患した4眼に硝子体手術を行い,血液と硝子体液について,polymerasechain reaction(PCR)法を用いて真菌遺伝子を検索した。血液中のカンジダ抗原とD-アラビニトールは正常値であり,硝子体液の鏡検と培養はすべて陰性であった。PCR法で2例2眼の硝子体液から真菌遺伝子が検出された。PCR法による眼内真菌遺伝子の検索は,真菌性眼内炎の確定診断に有用であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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