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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻1号

1998年01月発行

臨床報告

小児のヘルペス性角膜炎

著者: 塩谷易之1 前田直之1 渡辺仁1 切通彰1 井上幸次1 下村嘉一1

所属機関: 1大阪大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.101 - P.104

文献概要

 12歳以下の小児のヘルペス性角膜炎16眼の病型や治療経過につき病歴から検討した。初発病型は上皮型7眼(44%),実質型6眼(37%),結膜炎型3眼(19%)であり,従来の報告よりも実質型が多かった。全症例における20回の再発のうち,上皮型が7回(35%),実質型が13回(65%)であり,実質型での再発が多かった。最終的に12眼(75%)で0.5以上の視力を保持できたが,強度の角膜混濁のため0.1未満の視力低下が2眼(13%)にあった。小児期のヘルペス性角膜炎ではアシクロビルを中心とした抗ウイルス薬を適切に使用し,視力障害を避けることが重要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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