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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻10号

1998年10月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

長期間経過観察しえた鎌状赤血球網膜症の1例

著者: 白紙靖之1 武田亜希子1 萩原実早子1 上原雅美1 山本千加子2 岡見豊一3

所属機関: 1松下記念病院眼科 2有澤総合病院眼科 3関西医科大学附属男山病院眼科

ページ範囲:P.1659 - P.1663

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 27歳のガーナ人男性が左眼の飛蚊症で受診した。視力は両眼とも正常であったが,両眼の周辺部全周に無血管帯があり,硝子体腔に突にする新生血管が,いわゆる海草sea fanの形で存在した。末梢血の塗抹標本で鎌状赤血球があり,電気泳動で異常ヘモグロビンが分離された。右眼を第3期,左眼を第4期の増殖鎌状赤血球網膜症と診断した。両眼の周辺部無血管帯と新生血管周囲に光凝固を行い,8か月後に新生血管は消失した。以後9年間,新生血管の再発はなく,良好な視力を維持している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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