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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻10号

1998年10月発行

臨床報告

エキシマレーザーによる治療的角膜切除後の白内障手術

著者: 森秀樹1 寺田明生1 村松隆次1 臼井正彦1 伊藤清治2

所属機関: 1東京医科大学眼科学教室 2伊藤病院眼科

ページ範囲:P.1676 - P.1680

文献概要

 角膜混濁を伴った白内障に対して,phototherapeutic keratectomy (PTK)術後の角膜屈折力変化と白内障手術成績を検討した。対象は顆粒状角膜変性3眼,帯状角膜変性4眼,梅毒性角膜実質混濁2眼であった。PTK照射はMel60とUV−200LAを使用した。PTK照射後,角膜形状は3か月で安定し,平均2.5±2.0Dの遠視化が起きた。白内障手術は術中合併症として1例に後嚢破損がみられた。術後視力はO.5以上が9眼中8眼(89%)に得られた。角膜内皮細胞減少率は5.65±2.04%であった。眼内レンズのパワー計測の点からPTK施行後3か月以上経過した後に白内障手術を行うのが望ましいと思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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