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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻10号

1998年10月発行

文献概要

臨床報告

Idiopathic polypoidal choroidal vasculopathy(IPCV)のレーザー光凝固

著者: 山西朗子1 川村昭之1 湯沢美都子1

所属機関: 1日本大学駿河台病院眼科

ページ範囲:P.1691 - P.1694

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 特発性ポリープ状脈絡膜血管症idiopathic polypoidal choroidal vasculopathy7例9眼に,インドシアニングリーン赤外螢光造影を行った。造影早期に脈絡膜循環障害を示す斑状病巣内に,枝状脈絡膜血管網が描出された。造影中期から後期には,血管網の先端部が典型的なポリープ状拡張を呈するものと,脈絡膜血管新生膜を呈するものとがあった。脈絡膜血管網に対してレーザー光凝固を行った。9眼中8眼にポリープ状病変が再発し,平均45か月の経過中に7眼で2段階以上の視力低下があった。本症に対するレーザー光凝固は,病変の進展を—時的に遅らせることがあるが,再発が多く,中心窩病変のために最終視力が低下した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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