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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻10号

1998年10月発行

文献概要

臨床報告

急性閉塞隅角緑内障で初発した原田病の1例

著者: 山根健1 廣田篤1 小坂敏哉1 三嶋弘1

所属機関: 1広島大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1715 - P.1718

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 27歳男性が両眼の視力低下と眼痛を自覚した。眼圧は両眼とも32mmHgで前房が浅く,緑内障の急性発作と診断され,2日後に当科を受診した。超音波生体顕微鏡(UBM)検査で,毛様体上腔に滲出液の貯留,毛様体突起と虹彩根部の前方回旋,水晶体の前方移動があった。眼底は典型的な原田病の所見を呈していた。本症例は,原田病による虹彩根部の前万移動が機序となって発症した閉塞隅角緑内障と考えられた。診断にはUBMが有用であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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