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臨床報告
文献概要
27歳男性が両眼の視力低下と眼痛を自覚した。眼圧は両眼とも32mmHgで前房が浅く,緑内障の急性発作と診断され,2日後に当科を受診した。超音波生体顕微鏡(UBM)検査で,毛様体上腔に滲出液の貯留,毛様体突起と虹彩根部の前方回旋,水晶体の前方移動があった。眼底は典型的な原田病の所見を呈していた。本症例は,原田病による虹彩根部の前万移動が機序となって発症した閉塞隅角緑内障と考えられた。診断にはUBMが有用であった。
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