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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻10号

1998年10月発行

臨床報告

網膜色素上皮剥離のインドシアニングリーン螢光造影所見と経過観察

著者: 松本容子1 川村昭之1 湯沢美都子1

所属機関: 1日本大学駿河台病院眼科

ページ範囲:P.1729 - P.1733

文献概要

 39眼49個の脈絡膜新生血管が明らかでない網膜色素上皮剥離(PED)をインドシアニングリーン螢光造影(IA)所見によって,過螢光,不規則過螢光,不規則低螢光の3型に分類し、6〜96か月(平均50か月)経過観察した。過螢光を示した17眼25個のPED中5個では、PEDは1.5〜2倍に拡大したが,それ以外は不変,萎縮,あるいは消失した。不規則過螢光を示した8眼8個では拡大はみられず,不変,萎縮,あるいは消失のみであった。不規則低螢光を示した15眼16個では,1眼で脈絡膜新生血管の発生,1眼で放射状脈絡膜ひだ,2眼でmicrOripがみられた。以上からIAで不規則低螢光を示すPEDは厳重な経過観察が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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