文献詳細
特集 眼科検査法を検証する
Ⅱ.角膜・前眼部疾患
文献概要
角膜が視路における透光体として機能するためには,その透明性とともに,安定した立体構築が維持されなければならない。立体構築とは,すなわち角膜前後面の形状と角膜厚とを意味する。角膜厚は角膜内皮細胞によるイオンの能動的輸送(ポンプ機能)と,上皮・内皮のtight junctionをはじめとする物理的バリアー機能によって一定に保たれており,とりわけ内皮細胞機能に大きく左右される。例えば,眼圧上昇や角膜移植後の拒絶反応の際には角膜厚は増大する。
近年,角膜屈折矯正手術が普及し,注目を集めている。術式はradial keratotomy(RK)やエキシマレーザーを用いるphotorefractive keratectomy(PRK)やlaser in situ keratomileusis(LASIK)などさまざまであるが,術式のいかんにかかわらず,角膜厚測定は術前評価として,特に角膜穿孔を可能な限り回避するために,そして術後の矯正効果の推移を評価する検査として必須のものである。
近年,角膜屈折矯正手術が普及し,注目を集めている。術式はradial keratotomy(RK)やエキシマレーザーを用いるphotorefractive keratectomy(PRK)やlaser in situ keratomileusis(LASIK)などさまざまであるが,術式のいかんにかかわらず,角膜厚測定は術前評価として,特に角膜穿孔を可能な限り回避するために,そして術後の矯正効果の推移を評価する検査として必須のものである。
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