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眼科検査法についての私の考え
全周隅角鏡の開発と隅角撮影の思い出
著者: 平野潤三1
所属機関: 1平野眼科
ページ範囲:P.86 - P.86
文献購入ページに移動 緑内障をはじめ前房,虹彩疾患の診療に,隅角検査は不可欠である。眼底検査その他の散瞳前にも私は隅角を見るから,隅角鏡を使わぬ日はない。この際下方だけでなく,常に隅角全周を観察することが重要である。従来の三面鏡は大型で,はめ難く,気泡が入り,不安定で,はずれやすく,全周観察は困難であった。そうした不便を解消するために私は20余年前,全周隅角鏡を開発した(眼臨68:244, 1974)。
それは①指持部が円筒形で持ちやすく,②有効径8mmと極小で,③底面全周にツバがあり,はめはずしが容易,④62゜ミラー4面をもち,回転を要せず隅角全周が一望できる,⑤ツバの一部を除けば圧迫隅角鏡になる(臨眼31:967, 1977)。そうした点が便利なうえ,太根節直,水野勝義教授のご推賞もあって,内外で急速に普及した。
それは①指持部が円筒形で持ちやすく,②有効径8mmと極小で,③底面全周にツバがあり,はめはずしが容易,④62゜ミラー4面をもち,回転を要せず隅角全周が一望できる,⑤ツバの一部を除けば圧迫隅角鏡になる(臨眼31:967, 1977)。そうした点が便利なうえ,太根節直,水野勝義教授のご推賞もあって,内外で急速に普及した。
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