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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻11号

1998年10月発行

文献概要

特集 眼科検査法を検証する Ⅳ.ぶどう膜疾患

レーザーフレアセルメーターによる炎症の定量化

著者: 加藤聡1

所属機関: 1東京女子医科大学糖尿病センター眼科

ページ範囲:P.163 - P.165

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 フレアセルメーターが発売されてから,約10年が過ぎた。その間にフレアセルメーターを使った研究が,臨床応用から基礎的な動物実験に至るまで行われ,眼科雑誌に幾度となく登場してきている。その多くは,今まで主観的,半定量的にしか計測できなかった前房内炎症を定量化し,その結果より,血液房水柵破綻の程度の定量化と結びつけているものである。しかし,報告された中にはフレアセルメーターで測定したフレア値が一人歩きをしてしまい,誤った解釈と思われる例も散見される。フレアセルメーターが測定しているフレア値とは,あくまでも前房内の散乱光強度であり,必ずしも血液房水柵の破綻の程度を表していないことを再確認し,その測定値の解釈を検証したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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