icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻11号

1998年10月発行

文献概要

眼科検査法についての私の考え

“見える”ということは,“見せる”こと

著者: 田中靖彦1

所属機関: 1国立病院東京医療センター感覚器センター眼科

ページ範囲:P.191 - P.191

文献購入ページに移動
 眼科医には,いろいろな検査所見が数字で呈示されるか,この目で見えないとなかなか納得しない性質がある。「単純」といってしまえばそれまでだが,「であろう」とか「と考えられる」,「と思われる」はどうも隔靴掻痒の感があってすっきりしない,心おちつかない。しかし,そこは医学である。まだまだ簡単に割り切れないところもある。その割り切れないところを「なんとかして割り切れるようにしたい」の願望から,新しい眼科検査機器は生まれてくることになる。
 一方,見えるということは,“見せることができる”ということでもある。すなわち患者さんにも,“みてもらえる”ということである。逆にいえば,結果は明白で隠すことができないのである。このことは,インフォームドコンセントが重要視され,情報開示,カルテの開示などが一般化されつつある今日,眼科はその最先端をきっているといって過言ではない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?