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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻11号

1998年10月発行

文献概要

特集 眼科検査法を検証する Ⅴ.網膜・硝子体疾患

網膜厚測定—OCTの解像度と臨床的意義

著者: 萩村徳一1

所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.195 - P.198

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 光学的干渉断層計(optical coherence tomogra-phy:OCT)は,非侵襲的に眼底の断層像を光学的顕微鏡に近い像で画像化する装置である1)。本装置で,今まで観察することができなかった,生体眼での網膜の内部構造を描出することが可能になった。
 OCT画像は基本的には超音波断層画像に類似する。光源は,波長850nmの近赤外線低干渉ビームで,ビームスプリッターで眼底の観察光と参照光に分けられる。眼底からの反射光と参照光とで干渉現象が起こり,これをコンピュータで空間的,時間的位置関係に換算し,断層像が構築される。解像度は,走査方向で20〜50μm,断層面で10〜20μmである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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