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文献概要
特集 眼科検査法を検証する Ⅴ.網膜・硝子体疾患
螢光眼底検査法の基礎
著者: 小室優一1 山下英俊1
所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.203 - P.207
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螢光眼底検査は網膜脈絡膜の血行動態,血管や網膜色素上皮などの血液眼柵のバリアー機能を観察するために行う検査である。このために次項で述べるようにフルオレセインナトリウムという螢光色素を静脈内へと注入し,血行性に眼に到達する螢光色素が眼内血管に分布する状態を観察して,眼内血管の形態,機能および血液網膜柵機能に関与する網膜色素上皮のバリアー機能が評価できる。これにより,糖尿病網膜症,網膜静脈閉塞症などの網膜血管病変,老人性黄斑変性症などの脈絡膜血管病変,さらに網膜色素上皮機能の破綻による中心性網膜脈絡膜症,眼内腫瘍などの診断,病態の把握が可能である。
螢光眼底検査は網膜脈絡膜の血行動態,血管や網膜色素上皮などの血液眼柵のバリアー機能を観察するために行う検査である。このために次項で述べるようにフルオレセインナトリウムという螢光色素を静脈内へと注入し,血行性に眼に到達する螢光色素が眼内血管に分布する状態を観察して,眼内血管の形態,機能および血液網膜柵機能に関与する網膜色素上皮のバリアー機能が評価できる。これにより,糖尿病網膜症,網膜静脈閉塞症などの網膜血管病変,老人性黄斑変性症などの脈絡膜血管病変,さらに網膜色素上皮機能の破綻による中心性網膜脈絡膜症,眼内腫瘍などの診断,病態の把握が可能である。
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