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特集 眼科検査法を検証する Ⅴ.網膜・硝子体疾患
Color vision
著者: 寺崎浩子1
所属機関: 1名古屋大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.231 - P.234
文献購入ページに移動 色覚検査といえば,先天色盲,色弱を思い浮かべるが,色覚異常は網膜,視神経疾患の際にも多かれ少なかれ伴ってくる。この後天色覚異常を捉えるためには通常,先天異常で用いられる色覚検査表や色相配列検査(パネルD-15など)のほかに,さらに精密な色相配列検査としてFarnsworth Munsell 100-Hue Testや,かなり色覚異常が進行しても異常の型の判定やおおまかな視感度が判定できるLanthony's New Color Testが有用である。しかしながら,これらの検査は中心窩の色覚機能を反映したものであり,もう少し広い範囲に網膜の感度を知りたいものである。
自動視野計を用いた網膜感度測定は錐体,杆体の総合的な感度を示したものであり,網膜疾患や緑内障,優性遺伝性若年型神経萎縮などに特徴的な,選択的青錐体系の異常だけを捉えることはできない。青錐体系のみの反応を見るためには明るい背景光で杆体を抑制し,緑錐体系,赤錐体系の反応を抑制するために黄色の背景光を点灯して,青色の刺激光により感度を調べる。
自動視野計を用いた網膜感度測定は錐体,杆体の総合的な感度を示したものであり,網膜疾患や緑内障,優性遺伝性若年型神経萎縮などに特徴的な,選択的青錐体系の異常だけを捉えることはできない。青錐体系のみの反応を見るためには明るい背景光で杆体を抑制し,緑錐体系,赤錐体系の反応を抑制するために黄色の背景光を点灯して,青色の刺激光により感度を調べる。
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