文献詳細
文献概要
眼科検査法についての私の考え
ドットカードの誕生
著者: 森實秀子1
所属機関: 1もりざね眼科
ページ範囲:P.248 - P.248
文献購入ページに移動 小児眼科が大好きな私にとって,夏休みは患者さんとの出会いの貴重な時であり,長編小説を読むような長い経過を診せていただく,感動の時である。にもかかわらず1987年8月,私どもはスペインへ旅に出た。この旅は,あとでわかったことだが,子育て時代の最後の家族旅行であり,さらに私どもにドットカードを作り出すチャンスを与えた旅であった。
私どもが帰路についた時,航空会社のover-bookingのため,思いがけずもファーストクラスでオランダ経由という,リッチで長い空の旅を頂いた。ドットカードはこの長い特別席の上で考えついたものだ。隣には当時,眼科学には素人の理工科畑の夫がいた。旅先での諸々の話や家族の話はやがて尽きて,話題はいつのまにか子供の視力評価方法に発展した。当時はまだテラーカードが容易に入手できない事情もあり,3歳以下の子供でもわかる,シンプルで手軽な視力評価方法はないものかという話になった。
私どもが帰路についた時,航空会社のover-bookingのため,思いがけずもファーストクラスでオランダ経由という,リッチで長い空の旅を頂いた。ドットカードはこの長い特別席の上で考えついたものだ。隣には当時,眼科学には素人の理工科畑の夫がいた。旅先での諸々の話や家族の話はやがて尽きて,話題はいつのまにか子供の視力評価方法に発展した。当時はまだテラーカードが容易に入手できない事情もあり,3歳以下の子供でもわかる,シンプルで手軽な視力評価方法はないものかという話になった。
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