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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻12号

1998年11月発行

文献概要

臨床報告

コンタクトレンズが瞼結膜に長期間包埋されていた1例

著者: 岡田豊和1 大島裕司1 坂本泰二1 猪俣孟1

所属機関: 1九州大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1823 - P.1826

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 45歳男性が2年前に右眼のハードコンタクトレンズを紛失し,再処方を受けた。1年前からの右眼の眼瞼腫瘤と異物感を主訴として受診した。上眼瞼の結膜に10×11mm大の無痛性の腫瘤があり,その中央にコンタクトレンズの凸面が露出していた。結膜に包まれた迷入コンタクトレンズを手術的に除去し,周囲の軟部組織を切除した。病理組織学的には,摘出組織の眼球に面する側は,一部に杯細胞を含む2層から5層の,扁平から立方形の上皮細胞で被われていた。コンタクトレンズへの接触部は,大部分が1層から数層の扁平上皮細胞で被われていた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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