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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻12号

1998年11月発行

臨床報告

高カテコラミン血症と中心性漿液性網脈絡膜症を合併したFisher症候群の1例

著者: 北川真由美1 小幡博人1 曽根紀子2 椎尾康2 大平明彦3

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室 2東京大学医学部神経内科学教室 3東京厚生年金病院眼科

ページ範囲:P.1827 - P.1831

文献概要

 38歳男性が1週前からの複視と左眼変視症で受診した。左眼に中心性漿液性網脈絡膜症があった。両側の外転神経と滑車神経麻痺,小脳失調と深部腱反射消失があり,Fisher症候群と診断した。血清の抗GQ1b抗体が高値であった。血中ノルアドレナリンが異常高値であり,自律神経障害を伴う高血圧があった。血漿交換療法で抗GQ1b抗体が低下し時症状が改善した。血中力テコラミンの上昇による脈絡膜循環障害が中心性漿液性網脈絡膜症を誘発したと推定された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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