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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻12号

1998年11月発行

文献概要

臨床報告

フィプロネクチン点眼を併用した角膜プラーク掻爬術

著者: 吉村佳子1 近間泰一郎1 西田輝夫1

所属機関: 1山口大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1835 - P.1840

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 春季カタルに併発した角膜プラーク11眼に外科的掻爬術を行った。上皮伸展の足場を整え,上皮欠損の再被覆を促進ずる目的で,術中と術後1か月間,患者の血漿から採取したフィプロネクチンを点眼した。角膜上皮欠損は術後2日から13日(平均5.8±3.5日)で消失し,角膜の透明性が向上した。術後合併症は皆無であった。2眼に角膜プラークが再発したが,再手術で治癒した。抗アレルギー治療が無効である角膜プラークに,本治療は有効である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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