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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻13号

1998年12月発行

臨床報告

結膜円蓋部の巨大な色素性腫瘍の1例

著者: 尤文彦1 平形明人1 篠田啓1 斉藤博1 藤原隆明1 前川傑2

所属機関: 1杏林大学医学部眼科学教室 2杏林大学医学部第一病理学教室

ページ範囲:P.1899 - P.1903

文献概要

 65歳女性が,右眼の球結膜の黒色腫瘍を主訴として受診した。腫瘍は上方の結膜円蓋部の球結膜から瞼結膜に及び,大きさは16.5×8.0mmであった。臨床所見からは悪性黒色腫が疑われた。周囲との癒着はなく,遊離結膜弁移植を併用して全摘出できた。以後3年間に再発はない。組織学的には大量のメラニンを含む異型性の少ない細胞がびまん性に増殖していた。免疫組織化学的には,HMB−45(±)で強陽性ではなく,S−100(+),PCNA (±),MIB−1(±)であり,複合母斑と診断された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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