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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻13号

1998年12月発行

文献概要

臨床報告

線維柱帯切除術後に脈絡膜剥離をきたした頸動脈海綿静脈洞瘻に伴う続発緑内障の1例

著者: 三木淳司1 白柏基宏1 福地健郎1 畠山恵里子1 金澤朗子1 太田亜紀子1 原浩昭1 阿部春樹1

所属機関: 1新潟大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1905 - P.1908

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 62歳女性が6年前に複視を自覚し,右外転神経麻痺と診断された。5年前に右眼の充血と眼球突出が生じ,脳血管造影で右海綿静脈洞瘻と診断された。4年前の当科初診時に,右眼に眼圧上昇,眼球突出,外転神経麻痺,充血があった。海綿静脈洞瘻の塞栓術と点眼治療によっても眼圧と緑内障性視野欠損が悪化したので,マイトマイシンC併用で線維柱帯切除術を行った。手術の4日後に脈絡膜全剥離が生じたが,4週後に寛解した。上強膜静脈圧の上昇に続発した緑内障への濾過手術で脈絡膜剥離が起こりうることを本症は示している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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