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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻13号

1998年12月発行

文献概要

臨床報告

落屑症候群を伴う白内障手術患者の長期予後

著者: 中泉裕子1 西本圭之輔1 藤沢綾1 河上裕1

所属機関: 1金沢医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1909 - P.1913

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 落屑症候群に伴った白内障術後患者の長期予後について検討した。対象は落屑症候群と診断され,術後12〜40か月を経過した白内障術後患者15例20眼で,対照は白内障以外に眼科的疾患を持たない,同時期に白内障の手術を受けた34例53眼である。20眼中1眼は,術前より眼圧が高く,薬物療法および隅角線維柱帯形成術によっても眼圧が低下せず,線維柱帯切除術を同時に施行した症例であった。最終観察時点の視力は60%が0.8以上であったが,2眼(5%)が0.3であった。その1眼は線維柱帯切除術を同時に施行した症例であった。眼圧は落屑症候群,対照群ともに術後有意(p<0.05,p<0.001)に術前より低下していた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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