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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻2号

1998年02月発行

文献概要

連載 眼の組織・病理アトラス・136

視神経髄膜腫

著者: 猪俣孟1

所属機関: 1九州大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.130 - P.131

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 視神経髄膜腫optic nerve meningiornaは視神経の髄膜meningesおよび髄鞘内組織から発生する腫瘍で,中年女性に好発する。視神経を圧迫するので,主な臨床症状は視力低下と進行性の眼球突出である。
 視神経髄膜腫は,(1)視神経髄鞘内から発生し,髄鞘内に留まるもの,(2)視神経鞘内から発生し,髄鞘外に広がるもの,(3)眼窩内で異所性のくも膜細胞から発生するもの,(4)視神経管内の髄鞘から発生するもの,(5)蝶形骨稜から発生するものなどがある。髄膜腫は転移しないが,頭蓋内へ浸潤する。一般に,眼窩内から出るものを原発性,頭蓋内から眼窩内へ浸潤するものを続発性と呼ぶ。他方,頭蓋内の髄膜腫では,頭蓋内原発のものを原発性,眼窩から頭蓋内に浸潤したものを続発性と呼ぶ。神経線維腫症を伴う場合には,髄膜腫が多発することがある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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