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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻2号

1998年02月発行

文献概要

臨床報告

トラニラスト点眼で点状表層角膜炎が改善したアレルギー性結膜炎の2例

著者: 杉山哲也12 中島正之2

所属機関: 1協立病院眼科 2大阪医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.137 - P.140

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 痒感と異物感を主訴とする70歳の女性2名が両眼性の点状表層角膜炎と診断された。両症例とも通年性のアレルギー性結膜炎があり,クロモリンまたはケトチフェンを点眼していた。1例には涙液分泌減少症のために生理的食塩水の点眼を行っていた。1日4回のトラニラスト点眼を開始し,その約3週後に角膜炎は改善傾向を示し,約6週間でほぼ消失した。奏効機序として,ケミカルメディエータ遊離などのアレルギー反応が抑えられたことと,角膜の創傷治癒が促進されたことが推定された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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