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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻2号

1998年02月発行

文献概要

臨床報告

糖尿病網膜症の硝子体手術時に形成された網膜格子状変性巣に起因する医原性裂孔

著者: 澤浩1 池田恒彦1 小室青1 木下茂1 中村富子2 前田耕志3 石田美幸4

所属機関: 1京都府立医科大学眼科教室 2愛生会山科病院眼科 3前田眼科医院 4京都第一赤十字病院眼科

ページ範囲:P.191 - P.195

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 過去2年間に,増殖糖尿病網膜症に対して硝子体手術を行った283眼中に,硝子体円錐切除中に格子状変性に起因する弁状網膜裂孔を7眼(2.4%)に認めた。裂孔は格子状変性部の端または後極縁に沿って生じ,硝子体円錐を切除中に変性部に牽引が加わったために生じたと考えられた。増殖糖尿病網膜症への硝子体手術では,このような医原性裂孔との関係で,格子状変性に注意を払うことが必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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