icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻3号

1998年03月発行

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(1)

学会原著

先天性ぶどう膜欠損の臨床的検討

著者: 尾関年則1 白井正一郎1 野崎実穂1 池田晃三1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.253 - P.256

文献概要

(19-D501-2) 先天性ぶどう膜欠損76例を検討した。定型的欠損は62例で,男性30例,女性32例であり,両眼性28例,片眼性30例,判定不能が4例であった。合併眼異常は小眼球22例26眼,瞳孔膜遺残17例26眼,後部胎生環14例19眼などであり,全身異常は耳介奇形,成長発育遅延,精神発達遅滞各18例,心奇形13例,性腺低形成12例,顔面神経麻痺10例などであった。非定型的欠損は14例あり,男性8例,女性6例,両眼性3例,片眼性11例であった。合併眼異常は小眼球5例8眼,瞳孔膜遺残5例6眼,乳頭周囲ぶどう腫3例5眼などで,全身異常はなかった。先天性ぶどう膜欠損には,神経堤細胞の発生異常が多く合併し,その成立には同細胞の異常が関与していると考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら