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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻3号

1998年03月発行

文献概要

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

経強膜的網膜剥離手術後の毛様体と前房深度の変化

著者: 釜田恵子1 伊野田繁1 神原千浦1 牧野伸二1 清水昊幸1

所属機関: 1自治医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.277 - P.280

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(18-D-32) 強膜内陥術を施行した裂孔原性網膜剥離40眼について,術前と術後の毛様体の超音波断層像を超音波生体顕微鏡(UBM)を用いて経時的に観察し,同時期の前房深度との関係を検討した。術後3日では,毛様体浮腫は40/40眼(100%)に,浅前房化は38/40眼(95%)にあり,毛様体厚と前房深度の間には(r=−0.69,p<0.0001)で負の相関があった。術後1か月には,多くの症例で毛様体浮腫,前房深度とも術前に近い状態まで改善したが,両者の関係には相関がなくなった(r=−0.32,p<0.08)。術後早期にみられる浅前房の主因は毛様体浮腫であるが,術後期にも浅前房が持続する症例では他の要因が関係する可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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