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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻3号

1998年03月発行

文献概要

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫の網膜厚解析装置を用いた治療効果判定

著者: 鈴間潔1 喜多美穂里1 王英泰1 山名隆幸1 尾崎志郎1 高木均1 桐生純一1 小椋祐一郎1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科視覚病態学教室

ページ範囲:P.281 - P.284

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(18-D-33) 網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫を網膜厚測定装置を用いて治療効果判定を行つた。アセタゾラミド経口投与,格子状光凝固,高圧酸素療法をそれぞれ10例に行い,治療前後で視力,黄斑部網膜厚を比較検討した。3群ともに,約半数の症例で視力が改善した。アセタゾラミド療法と格子状光凝固の平均黄斑浮腫改善効果はそれぞれ68±19μm (p<0.01),55±14μm (p<0.01)であり,治療前後で黄斑浮腫が有意に減少した。高圧酸素療法では−7.7±6.3μmとほぼ不変であった。黄斑浮腫の治療としてアセタゾラミド療法・格子状光凝固と高圧酸素療法の奏効機序の違いがあることを示す所見である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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