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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻3号

1998年03月発行

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(1)

学会原著

収縮した残存水晶体嚢に眼内レンズが完全に包まれた2症例

著者: 渡辺牧夫1 松本浩子2 大崎恵3 上野脩幸1

所属機関: 1高知医科大学眼科学教室 2森本外科内科眼科 3高知赤十字病院眼科

ページ範囲:P.329 - P.332

文献概要

(18-P2-1) 白内障術後に,著明に収縮した水晶体嚢に眼内レンズ(intraocular lens:IOL)が完全に包まれた2症例を経験した。症例1では,CCC (continuous curvilinear capsulorhexis)が6mmで90°の毛様体小帯の断裂を認め,術後2年で残存水晶体嚢が著明に収縮し,IOLが嚢に完全に包まれた(以下,前嚢の完全収縮と呼ぶ)。症例2では,術前から180°の毛様体小帯の断裂を認め,術中CCCが4mmで術後わずか2週間で前嚢の完全収縮を認めた。2症例とも,強烈な嚢の収縮にもかかわらず,PMMA製1ピースレンズの光学面は平行性を維持しており,YAGレーザーによる前嚢・後嚢切開術により良好な視力を得ることができた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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