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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻3号

1998年03月発行

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(1)

学会原著

幼児にみられたFisher症候群の1例

著者: 井庭香織1 舩田雅之1 飴谷有紀子2 馬場高志2 玉井嗣彦2 田中良直3 近藤清彦4

所属機関: 1公立八鹿病院眼科 2鳥取大学医学部眼科学教室 3公立八鹿病院小児科 4公立八鹿病院神経内科

ページ範囲:P.361 - P.363

文献概要

(17-P3-4) 2歳女児で,失調性歩行を初発症状とし,全方向の眼球運動障害,両側の眼瞼下垂,深部腱反射消失を認め,Fisher症候群と診断された1例を経験した。プレドニゾロンの経口投与にて運動失調,眼瞼下垂,外眼筋麻痺は2か月以内に順に回復した。以後経過良好であるが,深部腱反射は発症後1年を経過した時点でも出現していない。3歳未満のFisher症候群の報告例は少ないが,眼症状が先行し眼科を初診する可能性もあることから,幼少児の眼瞼下垂,眼筋麻痺をみた場合,本症候群も鑑別診断の1つとして考慮し,全身検索や小児科紹介の必要があると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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