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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科52巻3号

1998年03月発行

文献概要

特集 第51回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

屈折手術施行眼における眼圧の過小評価

著者: 増田あこ1 清水公也1 庄司信行1 橋本行弘1

所属機関: 1武蔵野赤十字病院眼科

ページ範囲:P.365 - P.368

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(18-P3-6) Minimally invasive radial keratotomy(mini-RK)施行後,ステロイドが点眼投与された176名310眼でのステロイド反応性眼圧上昇の頻度および時期を検討した。結果はステロイド反応強陽性23眼7.4%,中等度陽性52眼16.8%で,約85%の症例で術後2週目から1か月の間に眼圧上昇をみた。したがってmini-RK術後にステロイド点眼を併用した場合,早期からの眼圧測定が必須と考えられた。さらに,今回の結果を近視眼でのステロイドによる眼圧上昇についての報告と比較したところ,有意に低かった。このことからmini-RK術後眼では眼圧が過小評価される可能性があり,他の屈折矯正手術と同様,眼圧評価は慎重に行う必要があると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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